突然会社が倒産し、海外から帰国したミハルは、1通の手紙により、恋人が死亡していたことを知ります。
ミハルは、死に目に立ち会えなかった恋人の故郷である、東北へと、１人旅に出ます。
生前、彼が選んでくれたバイクに跨って・・・。

「旅に答えなど無い。」
「旅は、その前と、その後の自分をつなげてくれる、接着剤みたいなものだ。」

「思い出の中の、景色の色は、どんどん色鮮やかになっていく。」

収録時間が63分と短いため、物語の説明が不十分です。いきなり本編を観ても、理解に苦しみます。
予め、特典映像冒頭の、出演者紹介を観ておくと、謎の男性の意味とオチが理解しやすいです。
若い俳優の演技は、お世辞にも上手とは言いがたいです。

ラストシーンで、主人公がとった行動は、１人の人間として到底許されるものではありません。
バイク好きでなくとも、憤りを感じることでしょう。

走行ルートは、東京→新潟→秋田です。バイク旅の風景は美しいです。
バイク好きの方が、バイクに乗れない時期に、鑑賞するのが最適です。

かなり荒唐無稽なコメディですが、「家族」がテーマです。

主人公の姉vs妹のバトルを軸に、ストーリーが展開します。
最終的には、姉妹げんかの決着がつきます。
しかし、姉妹げんかの場合、結局は、勝者も敗者もないのではないでしょうか？
今までも、この先も、ずっと家族のままだからです。

家族だから、安心して、甘えたり、八つ当たりしたりできる。
自分でも気が付かないうちに、相手を傷つけてしまうことだってある。
それでも許してもらえるのは、やはり家族だからだと思う。

人生いろいろ、家族もいろいろ。家族のあり方に正解なんて無い。
傍から観て、どんなに奇妙な家族であったとしても、
その家族同士にしかわからないことって、きっとあるのだ。

わがままで自己中心的な姉（佐藤江梨子）が、
内気で従順な妹（佐津川愛美）をネチネチといたぶる様は、
ちょっぴりＨで、観ていてドキドキします。

「人間と自然との共生」と「リーダーのあるべき姿」がテーマです。
ジャングルの王レオと、その息子ルネを主人公にして、ストーリーが展開します。
親子、どちらの立場であっても、感情移入の対象が存在します。

人間の世界に憧れを抱いた息子ルネは、ジャングルを離れ、サーカス団と生活を共にします。
しかし、そこでルネは、人間社会の負の面も知ることになります。
「人間は、いい奴ばかりじゃないけど、悪い奴ばかりでもない」
ということを学び、ルネはジャングルへと帰ります。

一方その頃、ジャングルでは原因不明の伝染病が蔓延し、動物たちは次々に倒れていきます。
レオは、仲間たちの命を救うため、動物界の掟を破り、人間に助けを求めます。
「本当の強さとは、人にやさしくできることだ」ということを、教わった気がします。

人間のおかげで、動物たちを救うことができました。
レオは人間たちに恩返しするべく、人間を、巨大な力を秘めた月光石の眠る、ムーン山へと導きます。
人間は、エネルギー枯渇問題を解決するために、月光石を欲していたのです。
しかし、ムーン山のあまりの険しさに、人間たちは次々に力尽きていきます。そしてレオ自身もまた・・・。
最後にレオがとった行動は、観る者の心を捉えて離しません。神々しいほどです。

永遠の愛はあると思いますか？
作品鑑賞後、少なくとも親の愛情は信じられるような気がします。
親が死んでも、その愛情は消えることが無いですから。

収録時間84分。物語の密度は高く、無駄がありません。
中だるみもなく、良作です。

異形３兄弟が現れた後は、
鑑賞中ずっと、ジェットコースターに乗っているかのようなスリルが味わえます。

異形３兄弟は、並外れた筋力があるとはいえ、生身の人間のようです。
銃を持っていれば、もっと簡単に、異形３兄弟を、制圧できたことでしょう。

キャンパー達は、熊が出そうな深い森の中に分け入って行くというのに、
なぜ銃を持っていかなかったのでしょうか？
「銃さえあれば、身の安全が守れます」というメッセージが、暗喩されているような気がします。

怪物にリアリティを出すため、実在する奇形症例を参考にしたそうです。
人権上の問題が指摘される作品でもあります。