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空飛ぶタイヤ
2023-12-03 ヴィルトーゾ
2018
日本
邦画、ミステリー・サスペンス、ドラマ
出演: 長瀬智也、ディーン・フジオカ、高橋一生、深田恭子、寺脇康文、小池栄子、阿部顕嵐、ムロツヨシ、中村蒼、和田聰宏、木下ほうか、浅利陽介、谷村美月、近藤公園、村杉蝉之介、渡辺大、矢野聖人、田口浩正、斎藤歩、岡山天音、矢島健一、津嘉山正種、毎熊克哉、加藤満、筒井巧、中林大樹、井上肇、小久保丈二、高川裕也、池上紗理依、木下隆行、木本武宏、柄本明、佐々木蔵之介、六角精児、大倉孝二、津田寛治、升毅、笹野高史、岸部一徳
出演: 長瀬智也、ディーン・フジオカ、高橋一生、深田恭子、寺脇康文、小池栄子、阿部顕嵐、ムロツヨシ、中村蒼、和田聰宏、木下ほうか、浅利陽介、谷村美月、近藤公園、村杉蝉之介、渡辺大、矢野聖人、田口浩正、斎藤歩、岡山天音、矢島健一、津嘉山正種、毎熊克哉、加藤満、筒井巧、中林大樹、井上肇、小久保丈二、高川裕也、池上紗理依、木下隆行、木本武宏、柄本明、佐々木蔵之介、六角精児、大倉孝二、津田寛治、升毅、笹野高史、岸部一徳
事故の内容を考えると、この邦題は不謹慎だろう。
起承転結を上手く纏めているので面白かった。
総じて酒席シーンが大企業の内部を垣間見るようで
見応えがあったかな。
出演陣では岸部一徳かな。あの憎々しさはなかなか
出せるもんじゃない。
主演はちょっとガラの悪さが気になり、もう一人は
薄っぺらい誠実さゴリ押し演技がイマイチだった。
上手く纏めたとは褒めたが、ラストの二人のシーンは
不必要だろう。左右に分かれる胡散臭さはなんとしたものか。
さらにエンドロールに流れるサザンの楽曲の違和感は
作品の余韻を損なうものだった。
起承転結を上手く纏めているので面白かった。
総じて酒席シーンが大企業の内部を垣間見るようで
見応えがあったかな。
出演陣では岸部一徳かな。あの憎々しさはなかなか
出せるもんじゃない。
主演はちょっとガラの悪さが気になり、もう一人は
薄っぺらい誠実さゴリ押し演技がイマイチだった。
上手く纏めたとは褒めたが、ラストの二人のシーンは
不必要だろう。左右に分かれる胡散臭さはなんとしたものか。
さらにエンドロールに流れるサザンの楽曲の違和感は
作品の余韻を損なうものだった。
ゾンビマックス! 怒りのデス・ゾンビ
2023-12-03 ヴィルトーゾ黄色い防護服を着たオッちゃんが面白かったんだが
思いの外チョイ役だったんで残念。
その他の出演陣に特筆する者はなく、
脚本・演出にも光るモノはない。
思いの外チョイ役だったんで残念。
その他の出演陣に特筆する者はなく、
脚本・演出にも光るモノはない。
アンという名の少女 シーズン1 1
2023-12-03 いづみ屋子どもの頃親に買ってもらった児童向け文学全集で「赤毛のアン」を読んだ。村岡花子訳で大幅な抄訳だったのだろう。男の子を養子に貰うはずだったのに手違いでやって来たアンを見て「何の役に立つのだろう」というマリラに対しての「わしらがこの子の役に立つことはできるだろう」というマシューの言葉。マシューの急死で暮らしを支えるために教師となるアンのために近くの勤め先を譲るギルバートの親切。そういう「人の情け」が、今思い出しても心を温くする。そういう気持ちをまた味わいたくて借りたこの作品は、想像力が豊かでもの想いがちだが、聡明で読書家で心優しいはずだったアンが、エキセントリックで自意識過剰である上に、ヒステリックで切れやすく、放浪癖もあるようで、はじめ「これはちょっと違うのでは」という気がした。小倉千加子の解釈を引くまでもなく、アンを受け入れるマシューとマリラが兄妹であることは、アンとその周囲に性が存在していない、アンが性を感じさせない存在として造形されていることを示すものだが、このTVドラマでのアンは、以前の奉公先で聞きかじった下ネタを、よく分からないながら同級生に披露して、アボンリーの村中でヒンシュクをかってしまったりもする。そしてアンには以前に虐待を受けた過去があり、アボンリーに来てからも、「孤児院出身はやっぱりねー」などと差別される。「これはいったい何の話だ」と思いつつも、不幸で不当な境遇に屈することなく自分の人生を手に入れていく強いアンを見ているうちに、「これはこれでありだな」と感じ、そんなアンが「もう学校には行きたくない」というシーズン1のエピソードの第3話を見終えて、次も見なければならない、と思ってしまったのだった。
く
く
帰れない山
2023-12-03 いづみ屋モンテ・ローザとは、スイスと北イタリアにまたがるアルプス山脈の最高峰をなす山群ということらしく、登場人物はイタリア語を話しているが、きびしい山の自然を描く寒色系の映像の美しさや終始説明を排した寡黙さで、一般的なイタリア映画の概念とは違う感じがした。描かれているのは、少年の日に出会ったピエトロとブルーノの、以後20年くらいの成り行きで、ピエトロの視点からのみ語られる。ピエトロは豊かな家の子で、別荘のある山に来て貧しい酪農家の子ブルーノと出会う。父はブルーノが気に入り、上級学校への進学の便宜を申し出るが、ブルーノの父は拒んでブルーノを連れて出稼ぎに行っていしまう。ピエトロは大学に進学するが、何をしても集中できず中退してしまう。家出をしてフリーターのような暮らしを続けるうちに両親と疎遠になる。ピエトロとブルーノは再会し、ピエトロは自分が不在の間父とブルーノが親しい間柄を保っていたことを知る。ブルーノは自分の父とは絶縁状態にある。ピエトロが密かに愛する女性とブルーノとの結婚。ブルーノが山麓で営む牧場の失敗、ピエトロのアルプスからの出立とヒマラヤとの出会い。こういう出会いと別れと、それぞれの自立の物語が心を打つ、良い映画だった。青春映画ではなく、人生の苦しさを過酷な自然の中に描いた映画というべきだろう。
終末の探偵
2023-12-03 いづみ屋
2022
日本
邦画、ミステリー・サスペンス、ハードボイルド
出演: 北村有起哉、松角洋平、武イリヤ、青木柚、高石あかり、水石亜飛夢、佐藤五郎、茨城ヲデル、松沢蓮、牛丸亮、諏訪太朗、古山憲太郎、川瀬陽太、高川裕也、麿赤兒
出演: 北村有起哉、松角洋平、武イリヤ、青木柚、高石あかり、水石亜飛夢、佐藤五郎、茨城ヲデル、松沢蓮、牛丸亮、諏訪太朗、古山憲太郎、川瀬陽太、高川裕也、麿赤兒
低製作費映画らしくストーリーも映画の作りも、相当に荒いと思うが、その底にある価値観はまっとうだと思った。ある架空の町で、私立探偵をしている北村有起哉のところにガルシア・ミチコと名乗る女性(武イリヤ)が失踪したクルド人女性の友人を探してほしいと依頼してくる。ミチコはフィリピンから来た不法入国者の両親から生まれて、両親は強制送還されて1人だけ日本に残ることを許されたという過去を持っている。友人は最近日本に集住して難民申請をしているクルド人コミュニティの一員で在留資格がなく「仮放免」の状態である。この町の歓楽街では、中国人の不良グループと日本のやくざ者が支配権をめぐってしのぎを削っている。こういう外国人問題だけでなく、「役に立たない人間は排除しなければならない」と信じて外国人を襲っう若い日本人や町の浄化を標榜してマイノリティ差別を繰り返す住民たちを登場させたり、目配り広く現代日本社会の問題を取り上げていると思えた。アクションシーンもなかなかだった。知っている俳優は北村の他は、諏訪太朗と麿赤児くらいだったが、こういう映画がもっと作られなければいけないと思った。
お父さんと伊藤さん
2023-12-03 シルクグリーン主人公の34歳の彩(上野樹里)と20歳年上の彼氏・伊藤さん(リリー・フランキー)
が同棲するアパートに74歳の彩のお父さん(藤竜也)が突然転がり込んで、同居生活
が始まる親子の関わりを描いたドラマ。
頑固者の父とそりが合わない娘を上手く伊藤さんが緩衝剤のような役割を果たし2人
を取り持ち、父との関係にも気を遣う。この伊藤さんは、現在は小学校の給食センタ
ーで働いているが、「只者ではない」懐の深さと愛情の豊かさ、問題の本質を見抜い
ているような振る舞いに、お父さんも気に入っていく。
居場所のない孤独な老人に対する家族の在り方や空き家となった思い出の実家など、
社会問題を当たり前のものとしてとらえ、伊藤さんとの付き合いを通じて成長しい
く彩も良く描かれている。ラストの決断のシーンが美しく清々しいカタルシスを残す。
伊藤さんの包容力など、暖かな毛布に包まれたような作品で、見ていて温かい気持ち
になれた。
が同棲するアパートに74歳の彩のお父さん(藤竜也)が突然転がり込んで、同居生活
が始まる親子の関わりを描いたドラマ。
頑固者の父とそりが合わない娘を上手く伊藤さんが緩衝剤のような役割を果たし2人
を取り持ち、父との関係にも気を遣う。この伊藤さんは、現在は小学校の給食センタ
ーで働いているが、「只者ではない」懐の深さと愛情の豊かさ、問題の本質を見抜い
ているような振る舞いに、お父さんも気に入っていく。
居場所のない孤独な老人に対する家族の在り方や空き家となった思い出の実家など、
社会問題を当たり前のものとしてとらえ、伊藤さんとの付き合いを通じて成長しい
く彩も良く描かれている。ラストの決断のシーンが美しく清々しいカタルシスを残す。
伊藤さんの包容力など、暖かな毛布に包まれたような作品で、見ていて温かい気持ち
になれた。