衝撃のオーディションについて思ったんは、当たり前やけど二年前の香織と麗奈の件やろ。
まあ、滝にすればどちらのオーディションも当然の結果やった。
ただ、香織の時の様に自分の評価を発表したら、混乱するのは火を見るよりも明らかやし、判断を部員に委ねてこそ最善かつそれ以外の選択肢は無い。
全国大会前の大事な時やし、奏者自身が納得し周囲が納得してくれる事が重要で、思い通りの結果が出るもんやと滝は確信してたんやろう。
それは滝が部員全員を信頼していた証やないかなって思いたい。

それとラストを見てこれは続編が出来るんちゃうかと思った人も多かったやろうし、自分も原作を読み終えてすぐその可能性を考えた。
だが、冷静に考えたらそんな単純なもんやないという事やって気付く。
本作オープニングで、あすかや優子などの初期メンバーが映ると、久美子の一年生時代のメンバーがベスト過ぎて、その後のキャラが徐々に少なくなり弱なってる。
当然これまでのキャラと張り合えるレベルを一から作り上げるのはほぼ不可能やし、やってもええ結果は出んやろう。
7月に新刊「響け！ ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部のみんなの話」が出てて、そこには新幹部3人決定編があったりして、そんなん読んでたらこの後が気になったんやけど、上記同様盛り下がっても上がるとは思えんし・・・。
純粋な続編でなく、スピンオフ作品「立華高校マーチングバンド」なんかやったらくれたら、めっちゃ嬉しいけど無理やろな。（瀬崎未来の動く姿を拝ませてちょんまげ！）
なので、後はお決まりの劇場版でもって有終の美を飾るちゅう事で、一件落着としてええんやな？！

1年生時代は合計27話、練習とコンテストで嫌と言う程聞かされたプロヴァンスの風と三日月の舞。
サンフェスや駅ビルコンサート、コンテスト会場での他校の演奏曲。
２年生時代は劇場版を補完するように「リズと青い鳥」で自由曲であるタイトル曲を十二分に聞くことできた。
ところが本作3年生時代は、残念ながらほとんどと言っていいくらい演奏曲を聴くことが出来ない。
いろんなシーンに流れる曲達がシンクロし合って、作品をより一層深く楽しめるのが本作の良さだったのに、その点においては見事に裏切られる結果になった。

それと、衝撃の原作改変についてだが、小説を読んだ者なら驚かない訳が無く、少しの間思考停止状態に陥ってしまった。（この部分についての考察は最終巻でレビューしたい）
最初はあり得ない展開に拒否反応が出たけれど、パラレルワールド的に考えるとこんな流れも有りだったとも思え、「一粒で二度おいしい」とはこんな事を言うのだと変に納得できた。
その他、原作でスッキリしなかった点が、アニメ化によりスムーズに表現されているのも良かった。

前シリーズ同様何度も見返せば変わる可能性は大だが、余りにも期待し過ぎたせいなのか、見終わった後満足感あふれる余韻には浸れなかった。
結論、現時点では残念ながら満点の評価は出来ない。

双子作品の片割れ。
作品のテーマは並行世界。

こちらの方を後に見たのだが、かなり面白く良い意味で期待を裏切られた。
ある事故により植物状態になったヒロインの栞は、数年後肉体の死を迎える。
だが彼女は、ある場所に地縛霊のような状態で存在する事となる。
その栞と結婚の約束をしていた主人公の暦は、彼女の救出を目指し半世紀以上の時間を費やす。


結論、こちらだけ見ても面白いと思うが、出来ればセットでどうぞ。
それと、暦が事故後の栞に対する感情は、純愛なのか依存なのかも考えて欲しい。

双子作品の片割れ。
作品のテーマは並行世界。

こちらの方から先に見たのだが、あまりパッとしない展開にもう片方の期待が萎む。
それは二つの作品がお互いに補完してこそ理解出来る物？とも考えられたので、正直致し方無いかもしれないが、主要キャラにも感情移入しにくかったが・・・。

結論、こちらだけを見て判断するのはもったいない。