DVDレンタル > 洋画 / ドラマ / ラブロマンス > あなたの名前を呼べたなら

旧作吹替なし

あなたの名前を呼べたなら SIR

4.0点

監督：

ロヘナ・ゲラ

出演：

ティロタマ・ショーム、ヴィヴェーク・ゴーンバル、ギータンジャリ・クルカルニー、チャンドラチュール・ラーイ、ディルナーズ・イーラーニー、ラシ・マル

ジャンル：

洋画 / ドラマ / ラブロマンス

スポットレンタル価格：80円(税込)

経済発展著しいインド・ムンバイを舞台に、家政婦の女性と御曹司の切ない恋の目覚めを描いたラブストーリー。住み込みのメイドとして働く未亡人のラトナ。彼女の雇い主・アシュヴィンは、結婚が破談となり、憔悴し切っていた。

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あなたの名前を呼べたならの作品情報

（作品情報に関するお問い合わせ）

レンタル開始日：

2020-02-05

制作年：

2018年

制作国：

インド / フランス

品番：

NSD-7370

原題：

SIR

制作：

ラーケーシュ・メーヘラー

脚本：

ロヘナ・ゲラ

音楽：

ピエール・アヴィア

収録時間：

99分

メーカー：

ニューセレクト

音声仕様：

オリジナル：ドルビーデジタル5.1ch

特典：

予告編

色：

カラー

字幕：

日・日（大字幕）

画面サイズ：

ビスタ

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あなたの名前を呼べたならのレビュー

現在3件のレビューが投稿されています。

レビュー総合評価

★4つ (4.0点)

評価分布

星5つ: (1)
星4つ: (1)
星3つ: (1)
星2つ: (0)
星1つ: (0)

作品の印象

ためになる

作品の印象グラフ

3点 2020-05-17 DVDあかり (1735)

憲法でカースト制自体は否定されているそうだが、その建前と実社会の現実には大きな乖離
があり、古くからの社会的身分・階級と因習の呪縛が強烈なインド社会。
この女性監督は、インド生まれだが米国で教育を受け、シナリオライターとしてキャリアを
重ねてきた人とのこと。映像派ではなく、台詞と微妙な表情でもって
小さなエピソードの積み重ねることで、繊細に物語を紡ぐ。

インドでは花嫁家側から花婿側への持参金が求められるなど古くからの因習が根強く残って
いる。貧しく持参金なしで19歳で結婚したが4カ月で夫は病死。インド農村において、
未亡人になってしまったことは事実上社会的な死となってしまうらしい。
しかしラトナは、社会的自立、まずは服の仕立ての技術を身につけて、さらにはいつかは
デザイナーになることを夢見て、古き因習が色濃く残る農村を離れ、大都会ムンバイの
（新婚家庭となるはずだった）建設会社御曹司アシュヴィンの住み込みメイドとなる。
農村に残る妹にも自活できる生活をと願い、学費を仕送りして妹を学校に行かせている。

しかし、アシュヴィンの婚約者の浮気発覚で、結婚式目前でアシュヴィンの結婚は破談、
傷ついたアシュヴィンと住み込みメイドのラトナの二人だけの生活となる。
あくまでも使用人としての分をわきまえて接しつつアシュヴィンをさりげなく気遣うラトナ。
アシュヴィンは米国で自由な生活をしていたのだが、兄の死により後継者として帰国した人
である。インド社会の因習を離れた米国生活の経験のある彼は、ラトナの夢を知り支援する。
原題は「Sir」。（接客業では「お客様」と訳されるところだが）雇い主と住み込みメイドの
関係にあって、ラトナがアシュヴィンに話しかける時の「Sir」は「ご主人様」「旦那様」。
アシュヴィンは自身を名前で呼ぶことをラトナに求めるのだが、
ラトナは決して名前で呼ぶことはなく「Sir」と呼び続ける。
邦題はそのことをふまえたものである。
二人の間には恋愛感情が少しずつ育まれていく…のだが、ラトナは流されない。
今の状況を受入れたうえで、その中での自分自身の人生を掴み取ろうとする。
アシュヴィンとラトナ、その双方に、この女性監督の経歴とインド社会への眼差しが
投影されている。
ラトナを演ずるティロタマ・ショームは目を引くような美貌の持ち主ではない。
だからこそ、その立ち振る舞いに素直に感情移入することができた。
ラストシーン、邦題が沁みる。

2人が参考になったと評価しています。

5点 2020-06-03 たていす (480)

インド映画なんてどうせと言う偏見はあった　静かに語る映画　当然のダンスは少しだけある　最後に名前を叫ぶ

1人が参考になったと評価しています。

4点 2020-08-02 いづみ屋 (2230)

ヒロインが使える雇い主の家は高級マンションなのかと思って見ていたら、フロントのコンシェルジュも使用人のようで、どうやらこの建物全部を一家で持っているらしいと気付いた。大変な資産家である。雇い主と女中の恋愛模様というと、別の社会の話のようだが、第二次世界大戦前の日本だって、男女が知り合う機会は、親しくてよく家に遊びに行く友人の妹とか、芸者・花魁と客とか、限られていて、そういう時代には、上流階級の息子が女中と親しくなるという話はめずらしくなく、志賀直哉だって武者小路実篤だって、家の女中に手を付けてそれを小説に書いている。そう思うとこの映画の世界は別に珍しい話ではないが、日本ではあまり見えなくなった、厳然たる社会階層といったものが伺えるところが興味深いといえるだろう。インド映画というと、ヒロイン役ティロタマ・ショームも出ていた「モンスーン・ウェディング」などのカラフルで長大な喜劇映画が思い浮かぶが、この映画は、くらい落ち着いた色調の静かな映画だった。「旦那様」ではなくて「あなたの名前を呼べるか」呼べるとすればどういう条件で、というのが最後に描かれる。

2人が参考になったと評価しています。