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旧作

氷菓第1巻

4.0点

監督：

声優：

スポットレンタル価格：50円(税込・送料別)help

人気作家・米澤穂信の原作をアニメ化した青春学園ミステリー第1巻。ひょんなことから廃部寸前の古典部に入部した高校1年生・折木奉太郎は、そこで出会った好奇心旺盛な千反田えるら4人と共に数々の事件を推理していく。第1話と第2話を収録。

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シリーズ: 氷菓第2巻; 氷菓第3巻; 氷菓第4巻; 氷菓第5巻; 氷菓第6巻; 氷菓第7巻; 氷菓第8巻; 氷菓第9巻; 氷菓第10巻; 氷菓第11巻; 氷菓のシリーズ作品を全て見る

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氷菓第1巻の作品情報

（作品情報に関するお問い合わせ）

レンタル開始日：

2012-06-29

制作年：

2012年

制作国：

日本

品番：

KWBA-1042R

脚本：

賀東招二

原作：

米澤穂信

収録時間：

80分

メーカー：

KADOKAWA

音声仕様：

日：リニアPCMステレオ

特典：

スタッフオーディオコメンタリー、ロケハン映像、BGMレコーディング風景、OP＆EDレコーディング風景、ノンテロップOP&ED、番宣スポット、TVCMスポット

色：

カラー

画面サイズ：

ビスタ

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氷菓第1巻のレビュー

現在7件のレビューが投稿されています。

レビュー総合評価

★4つ (4.0点)

評価分布

星5つ: (3)
星4つ: (3)
星3つ: (1)
星2つ: (1)
星1つ: (0)

作品の印象

作品の印象グラフ

3点 2013-05-18 大魔神５０１ (3067)

色々な楽しいアニメを制作している京都アニメーションってだけでレンタルしました。
主人公の折木奉太郎が姉の命令により、古典部へ入部！同時期に古典部へ入部してるヒロインの千反田えると、面白そうな奇怪な現象を検証や推理していくお話なんですが、そもそも古典部って何をする部活なの？

8人が参考になったと評価しています。

4点 2012-07-07 お茶屋 (1084)

原作の雰囲気を十分に伝えている。
しかも、絵が綺麗だ。
今日とアニメーションは丁寧だなあ。

8人が参考になったと評価しています。

2点 2013-01-20 sophie (19)

第1巻のみ視聴。

うーん…評価は高いし、辛抱して見続ければ面白いのかもしれないのですが…。

延々と続く阪口大助氏の語りが生理的に受け付けませんでした。
画はさすがに綺麗ですが脚本に難あり、かな。

1人が参考になったと評価しています。

4点 2013-05-07 にぱ～～☆ (10807)

１話は、ちょっと卑屈な感じの主人公、折木奉太郎。
姉の頼みから古典部へ入部する。
そこで、千反田えるとの出会い。

さすが京アニなきれいな画ですな。

２話は、古典部の活動、文集作り。
ここで、伊原摩耶花の登場。
図書館での本の貸し出しに関する謎解き。

日常的な中の微妙な謎解きと、
やる気のなさげな奉太郎、
えるの距離感にはドキッとするような感じかな。

1人が参考になったと評価しています。

5点 2013-08-17 capok8 (251)

　全話視聴済み、原作一部既読。
　「古典部」に所属する４人の高校生が体験したささやかな謎を描く日常ミステリ。戸板康二の好短編「グリーン車の子供」に始まる日本の日常ミステリは、北村薫の円紫シリーズが人気を博して以降、ミステリの一ジャンルとして定着した。もっとも、誰にでも書けそうに見えながら、普遍的な面白さを持つ謎を案出することは難しく、最近のブームに乗って執筆された作品に成功したと言えるものは少ない。
　アニメ『氷菓』は、米澤穂信原作の３つの長編『氷菓』（第1-5話）『愚者のエンドロール』（第8-11話）『クドリャフカの順番』（第12-17話）、短編集『遠まわりする雛』の全作品、および、単行本未収録短編「連峰は晴れているか」をアニメ化したものだが、日常ミステリの長所と短所を同時に体現している（『氷菓』『愚者の…』『遠まわり…』は原作既読）。
　はっきり言って、長編はどれもあまり面白くなかった。米澤穂信の処女作となる『氷菓』は、せいぜい習作と言った出来で、謎も単純すぎ人間描写も甘い。導入部を含むためアニメシリーズの冒頭に持ってこざるを得ないとは言え、脚本家はさぞ苦労しただろう。短編のエピソードを織り交ぜて何とか５話に引き延ばしているが、私なら余分な脇筋をカットして２話程度に圧縮し、原作ファンの怒りを買ったところだ。長編はいずれも文化祭に絡む出来事を素材としており、作品世界の拡がりも小さい（文化祭と全く縁のない“ぼっち”だった私のひがみかもしれないが）。
　３本の長編でトリックが最も優れているのが、『愚者のエンドロール』である。あるクラスで文化祭に向けたミステリ映画の撮影を進めていたものの、殺人シーンまで撮った段階で脚本家が病に倒れ、犯人と密室トリックがわからなくなった。そこで、古典部の４人が呼ばれ、結末を推理することになったのだが…。未完作品の結末を探るミステリだと思わせておいて、実は…という話であり、真の謎の所在は、英語のサブタイトル（アニメではBパート末に提示）の "Why didn't she ask EBA?"（クリスティのミステリ "Why Didn't They Ask Evans?" のもじり）に示唆される。キーパーソンとなる入須先輩の設定にも工夫が凝らされて興味深いが、直截的でない表現が緩衝材となっている原作小説に比べると、アニメでは人間関係のとげとげしさが前面に出て、後味が悪い。
　人間関係について言えば、『氷菓』に出てくる古典部は、「仲良しクラブ」ではない。仲の良い何人かがこれといって目的のない部や同好会を結成し、まったりと時を過ごすという学園ものアニメの定番とは異なり、古典部のメンバーは、全員がヤマアラシジレンマに悩んでいるかのごとく、互いに微妙な距離を取ろうとする。特に、ヒロイン・千反田えるの距離感は独特で、物理的・知的な面では他人の領域に平気で入り込む一方、感情は決して明かそうとしない。「大罪を犯す」（第6話）では、つい感情的になったことに自分で驚くさまが描かれる。この微妙な人間関係をとげとげしくならないように表現できるかどうかが、成功と失敗を分ける鍵となる。
　長編に比べると短編は圧倒的に面白いが、それは、日常の謎を解明する話の流れに、人間関係がうまく溶かし込まれているからだろう。中でも傑作と言えるのが、「連峰は晴れているか」（第18話）である。主人公・折木奉太郎は、窓から聞こえるヘリコプターの音を耳にして、ふと、ヘリ好きだった中学の英語教師を思い出す。ところが、同じ中学を出た古典部の他の二人には、その教師がヘリ好きだという記憶がない。疑問を感じた折木は、千反田と図書館に赴いて真相を探るのだが、この図書館のシーンが実に素晴らしい。棚の本について感想を述べ合う折木と千反田の何気ない日常の一場面に、もう会うことのないだろう教師の人生の影が差し掛かる－－それは、自分にとって脇役でしかない人々にも、それぞれの思いを持って歩んできた長い道のりがあると実感させる瞬間である。
　コミカルな「あきましておめでとう」（第20話；見ながら「そこで帯締めはまずいだろう」と画面に突っ込んでしまった）や少しエロティックな「正体見たり」（第7話；ラストで姉妹が登場するシーンは原作になく、心優しい脚本家の贈り物である）も素敵だが、もう一つあげるとすれば、最終回の「遠まわりする雛」だろう。「連峰は…」が単独でも楽しめるのに対して、この作品は、全22話の最後に見てほしい。急な道路工事で地元の伝統行事である雛祭り行列がルートを変えるというだけの話だが、そこから、この郷土に生まれたことの意義や将来に向けての展望に話が拡がり、ラストでは、千反田に対する折木の思いが自然に表出される。そこには、北村薫の「六月の花嫁」や「山眠る」のような最上の日常ミステリを読み終えたときと同じ余韻が漂い、しみじみと実感させてくれる。人生は意外に奥が深い－－と。