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DVD 善き人のためのソナタ

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善き人のためのソナタ Das Leben Der Anderen

4.0点

監督：

フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク

出演：

ウルリッヒ・ミューエ、セバスチャン・コッホ、マルティナ・ゲデック、ウルリッヒ・トゥクール

ジャンル：

洋画 / ドラマ

スポットレンタル価格：55円(税込・送料別)help

2007年アカデミー賞外国語映画賞を受賞したドラマ。84年、東ドイツの国家保安局のヴィースラー大尉は、劇作家・ドライマンとその恋人で舞台女優のクリスタが反体制的であるという証拠を掴むため監視を始めるが、次第に彼らの世界に魅入られ…。

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善き人のためのソナタの作品情報

（作品情報に関するお問い合わせ）

レンタル開始日：

2007-08-03

制作年：

2006年

制作国：

ドイツ

品番：

ALBD-5640R,ALBD5640R
※お届けするディスクの品番はご指定いただけません。

原題：

Das Leben Der Anderen

脚本：

フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク

音楽：

ガブリエル・ヤレド

収録時間：

138分

メーカー：

アルバトロス

音声仕様：

独：DTS5.1ch／ドルビーステレオ、日：ドルビーステレオ

色：

カラー

字幕：

日

画面サイズ：

シネスコ

作品についているタグ

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善き人のためのソナタのレビュー

現在49件のレビューが投稿されています。

レビュー総合評価

★4つ (4.0点)

評価分布

星5つ: (16)
星4つ: (22)
星3つ: (9)
星2つ: (3)
星1つ: (0)

作品の印象

作品の印象グラフ

5点 2010-02-03 matts999 (128)

切ないが、素晴らしい映画。
多くのレビューにあるように、多くの人に観てもらいたい映画だ。

かつて日本に特高という恐ろしい組織があり（戦前戦中）、反政府活動家、反戦活動家などを取り締まっていた（「蟹工船」の作者・小林多喜二は特高の拷問で死亡した）。戦後、特高は廃止され、現在、我々は自由に意見を口にすることができる。

しかし、わずか２０年程前、１９８９年のベルリンの壁崩壊まで、東ドイツには似たような秘密警察（シュタージ）が存在し、国民はその監視下におかれていた。拷問こそ出て来ないが、陰湿な取り調べ。表現の自由もない。「国家」による盗聴。職業の剥奪。
恐ろしい。
しかし、本当に恐ろしいと思うのは、そのようないわば「監視国家」と言うべき社会では、我が身を守るためか、「密告者」が出て来ることだ。
映画冒頭でこう語られる。
「１９８４年、東ドイツには２０万人の密告者がいた」
このような互いを監視するかのような「システム」が自然と出来上がっていってしまうことが恐ろしい。

映画はそのような東ドイツの一人のシュタージを描く。
悲劇もあるが、一抹の救いもある。
自分は本当に最後の最後まで「善き人」であれるか。深く考えさせられる。

8人が参考になったと評価しています。

4点 2007-12-03 アロエエキス (607)

社会主義で監視国家の旧東ドイツで国家保安省の局員が
反体制的な疑いのある劇作家を盗聴などで監視するという話なので、
ストーリーに入り込みにくく、序盤はあまり面白い内容ではないけど、
後半からは徐々に悲惨さが伝わってくる良い映画でした。
特にラストシーンが良かった。

7人が参考になったと評価しています。

5点 2007-11-30 sachirou51 (372)

この主人公ヴィースラー大尉は、東ドイツの国家保安省（シュタージュ）の中で監視、盗聴および尋問のプロとして、半体制者から最も恐れられた男であるようでした。
例えるなら「絶対に狂いの生じない精密機械」のような存在でしょうか！？
そんな彼が上からの命令で監視を担当する事になったのが、劇作家のドライマンと恋人で女優でもあるクリスタでした。
ただ、その監視の理由が政府のお偉方の個人的な物であり、少々理不尽な所はあったのですが、ヴィースラーは淡々とその仕事をこなして行きます。
この当時の東ドイツは社会主義の優等生と呼ばれていたほどで、おそらく今の北朝鮮なんかより、はるかに徹底した国民の管理というのを行っていたのだと思います。
そんな中で、作家や芸術家は人々に影響を与えやすいということで、特に監視が厳しかったようです。
この作品のもう一人の主人公であるドライマンは、心の中では「反体制」の心を持ちつつも、身の安全のためにそれを押し殺して戯曲を書き続けていました。
彼は、仕事や恋愛に対していたって真面目で、何より純粋な正義感を持つ「善き人」でありました。
そんな彼をを監視するうちに、ヴィースラーの精密機械のような心にも狂いが生じ始めます。
ある時、ドライマンの尊敬する友イェルスカが、体制の圧力に屈して自殺をしてしまう、という事件が起きます。
そしてその事件をきっかけに、彼はある行動を起こす決意をします。
イェルスカがなくなった晩、悲痛の中ドライマンがピアノを弾きますが、それが「善き人のためのソナタ」でした。
前のレビュアーの『roronoazoro』さんも書かれていましたが、ヴィースラーの心にはっきりと変化の現れたのはやはりここでしょうね。
その後の、国家、ドライマン、ヴィースラーの三つ巴とも言えるような静かな攻防がありますが、この部分はなかなか見ごたえがありました。
そして終盤近く、保安局が踏み込んだ直後のシーン・・・泣きました。

その後誰もが知る、「壁の崩壊」があり、東ドイツ国民は自由を手に入れる事になります。
数年後、国民に過去の資料の閲覧の自由が与えられ、ドライマンも全てを知る事になります。
そして、最後のシーン、あそこでもまた泣けてしまいましたね！何より、あの部分の台詞が良かった！

すばらしい映画でした！

7人が参考になったと評価しています。

4点 2007-11-20 やまま+他社は速達便? (555)

独裁政権により抑圧された社会の中で、監視する側と監視される側の不合理な世界が描かれています。
批判を受けない体制の中で腐敗し恣意的に冤罪も作り出す保安局で忠実に勤めていた大尉ですが、監視対象の女性に次第に心をよせて行きます。
それはストーカーの様でもありますが、任務を通して女性を守りたいと思うようになり、自らの組織を裏切るまでになります。
女性が権力に蹂躙されてしまう事に比べても大尉の思いは父性か純愛のように描かれています。
けっして魅力的とは言えず、暗く陰鬱な大尉の姿が当時の西側からみた東側の社会を表しているようですが、実際は意外と内部で暮らす人は悲観してはいなかったようです。

6人が参考になったと評価しています。

3点 2009-02-07 Chayanne (1183)

反政府的な思想の持ち主と言うだけで四六時中盗聴されていたと言う事実
にそれを遂行する部署が実在していたってだけで本当に人間はクダラナイ
労力を費やせる愚かな存在だ、と再認識させられた。未だに似た様な実例
は起こっているでしょうしね。
映画の流れとしてはどうしてもこの主人公に感情移入出来ず。
その理由は劇作家の恋人が大臣の車から降りる時、態とドアベルを鳴らし
劇作家にドアを開けさせたシーンと自宅に娼婦を呼んだシーンの2箇所です。
とても不要に思いました。性格悪～ってのと娼婦しか相手出来ない男なの
かも…とこの主人公が非常に変態チックに見えてしまい後からどんな善行
を行っても冷めた目で見てしまいました。
何だかんだ言っても劇作家の視点から見ればドラマチックな内容だし、
最後の本屋のシーンも切なく胸に迫る演出が素晴らしかったです。

5人が参考になったと評価しています。