殺された親分の仇を取るために詐欺師フッカーは、天才詐欺師のゴンドーフと手を組み
大物ボス・ロネガンを詐欺に嵌めるストーリー。

綿密に練られた脚本で、ストーリーが進むにつれて引き込まれた。
テンポも良く実に痛快！ポーカーの駆け引きや競馬の面白さを知るものにとって題材も
うれしい限り。

ラストは視聴者をも騙す見事な結末で、すっかりスティングされた。

中学校以来１０年ぶりに再会した２人が再び恋に落ちるストーリー。
はじめは純愛、そして付き合ってからは難病ものの展開であったが、
途中で真相がわかり、何となくストーリーが分かってしまったのは
少し残念であった。伏線がわかってしまっては、面白みは半減して
しまう。“不思議な秘密”は何なのかを現実的に追っかけた方が楽
しめる作品。

救われた真緒（上野樹里）の思いが伝わり、ファンタジーでも感動
的な要素もあり良かったが、ラストの次の日やその先まで描く必要
は、果たしてあったのだろうか。
感動的なところでエンドとした方が、ファンタジーとして良かった
と感じた。

上野樹里の役作りが見事に嵌って、違和感なくファンタジーと受け
取れた。温かい陽だまりのような女性を上手く演じ、切ない気持ち
にさせた。

「近代麻雀」主催による麻雀最強戦2022のファイナル。
友添敏之、瀬戸熊直樹、前原雄大、鈴木大介による決勝戦の戦い。


鈴木がダマで満貫上がり一歩リード。降りうちをした瀬戸熊は普段
しない、ガラクタリーチでバランスをとろうとする中、友添が満貫
でやり返す。
激しい高打点の点棒の取り合いが続く。
前原が瀬戸熊のチャンス手を潰す。瀬戸熊の表情が・・・。
大接戦！全員集合の２万点代から、前原が親マン振り込み脱落。
瀬戸熊が執念のハネマンツモ。鈴木と瀬戸熊の熱い戦いが続く。
友添にもチャンスがある。

日吉と多井の解説がうるさくて、集中できなかったが、最後の解説
時の多井の涙で瀬戸熊を応援する気持ちの強さを察した。

「近代麻雀」主催による麻雀最強戦2022のファイナル。
鈴木大介、前原雄大、菅原千瑛、渋川難波による2nd stage B卓の戦い。

魔人と清純派黒魔術師、剛腕サウスポー、閻魔の戦い。
無敵の洋服を着て登場の菅原。
前原、鈴木が親リーチに対しての鬼押しが凄まじい。残り枚数で語れな
いロマン。ドラ切り上等の攻めが凄い！
ラスからの点のない鈴木大介が、高め追求のテンパイ外しやフリテンリ
ーチなど凄まじい攻め！常識外れの麻雀を見せる。
凄い麻雀を見た！

「近代麻雀」主催による麻雀最強戦2022のファイナル。
ももたん、瀬戸熊直樹、友添敏之、丸山奏子による2nd stage A卓の戦い。

開局から瀬戸熊のペース。１０００点、３９００点と上がる。
ドンドンドンと熊太鼓が鳴り出した。
が、小場が続き、１０００点同士のやりとりで南場へ。
友添がフリテンリーチで親マンツモで突き抜ける。
ぶつかり合いもなく、小場の勝負であったが、ワンチャンスを
モノした者の勝利だった。
丸山の当たり牌回避が際立った。
ももたんのオーラスが尻切れな感じで・・・。

「近代麻雀」主催による麻雀最強戦2022のファイナル。
岡田紗佳、丸山奏子、黒沢咲、渋川難波による1st stage D卓の戦い。

東１局から3者がぶつかりバチバチの戦い。渋川ションパイきりで
一発で仕留める。丸山もハネマン上がって追いすがる。
好調丸山のリーチに渋川もカンチャンリーチで追っかけリーチ。
積って２６００点。２人リードで２極化。
黒沢が大三元を目指す中、親の渋川がリーチ、岡田が振りてんで追
っかけリーチ。なんと高めイッツーツモで盛り上げる。痺れるぜ。
乗ってきた岡田がホンイツ積って３つ巴。大混戦のオーラス。
恵まれた配牌をしっかり上がりきることが勝利につながる戦いだっ
た印象。

「近代麻雀」主催による麻雀最強戦2022のファイナル。
菅原千瑛、友添敏之、石川遼、片山まさゆきによる1st stage C卓の
戦い。

菅原が手堅くあがり、トップ目。石川親で手が悪く親かぶり。
鉄壁保キャラの片山も堅い守りを見せる。
菅原の困り顔がかわいい。カラオケで歌えませんって困った顔して
歌わしたら歌が上手い！そんな人らしい。
友添親で２回リーチするも、ともに流局。
配牌、ツモが良くても上がれない流れ。こんな時はリーチはかけては
いかけないが、３度目のリーチは満貫ツモ！
石川の追っかけリーチが炸裂！倍満！で３つ巴の戦いに！

レディ・ジョーカーと名乗る５人組の犯人による誘拐事件を犯人側、
捜査陣側、被害者側から描き、背景に被差別部落問題を提起しながら
、社会の底辺で生きる人間の心理を描いている。

ただ、ストーリーは割と複雑に入り組んでおり、淡々と進むが、サス
ペンスとしての緊迫感は薄かった印象。人間ドラマとして描くにして
も主人公以外の描かれ方が不十分である。
石原プロの特別協力を得ているとのことで、合点がいったが、徳重聡
の実力不足が否めない。重要な役どころであるが、これでは吉川晃司
に持っていかれてしまう。

原作に割と忠実に仕上げ、社会犯罪事件をベースにした激しくも悲し
い壮大な人間ドラマを紡ぎだしたかったのかもしれないが、２０億円
を社会の底辺の人間が奪うといったピカレスクロマンとしても良かっ
たのでないか。いつもまでたっても救われない絶望感は、「あんたら
には、わかりゃしないよ」と映画のキャッチコピーを言われているよ
うで切ない。

「レディは、ババじゃない」そういう物井。
ババ＝ジョーカーは、使い方によっては天使にも悪魔にもなる。物井
にとってレディはジョーカーになったのか。
最後のレディのほほ笑みに救われた。

謎の疫病によって男の人口が女の4分の１まで減少した江戸時代を舞台に、
女将軍の寵愛を求めて、大奥での男たちの生活を描いたドラマ。

何とも奇抜な設定であるが、しっかりとした構成でストーリー的にもしっか
りしていて、引き込まれた。ただ、男ばかりの社会になるとＢＬが流行るみ
たいな男色家が多い設定はどうかと感じた。地位の高い男と寝れば昇進も叶
うとか。

水野祐之進（二宮和也）がトントン拍子に出征していったのには、何だが疑
問があったが、後半でその理由もわかり咀嚼できた。

大奥の世界は、殿様の意向で狭い世界に飼われた金魚のようできれいで儚く、
惨かった。

殿と初めに寝たものは打ち首になるとは、何とも言えない寂しさを感じ、悲
しくなったが、乱世の中ではどうにもならない運命や宿命があるもの。
こんな最後かと思ったが、最後の殿の計らいはちょっとご都合主義でもある
が、救われた。ラストのオチも良かった。

岬の先に立つカフェに集まる人たちの人間模様を綴ったドラマ。
ショートストーリーを寄せ集めたように展開し、別れ、死、再会、誕
生と人生の転機が描かれている。

前半はホンワカしたストーリーで、不思議な少女に「大丈夫、大丈夫」
とまじないをかけるくだりは良かった。

後半は、中高年の孤独や辛さがフューチャーされ、主人公の独白も厚み
を増した。

ただ、ひとつひとつのエビソードが短めで、繋がりがないせいで深みが
感じられず、全体的に浅くなった。

ライフイベントが多く、辛いこと大変な事が多いが、人生いいこともあ
るというラストメセージ後の風景は、風景画と一緒で素敵だった。