死んでしまった人の中で誰に会いたいか考えるより、
自分が死んだ後、自分に会いたいと思ってくれる人がいるかなあとそっちの方が気になりました。
橋本愛と大野いとのやりとりのシーンにどんどん引き込まれていきその後の展開が楽しみで仕方なくなります。
大切なものは目でなく心で見るんだと教えられました。

市役所に勤め、定時にきっちり整理整頓してまっすぐ帰宅。
貯金が趣味、実家暮らし、彼女いない歴35年の天雫健太郎。
内気で友達が少なくペットのカエルが相棒。
夕立の中佇んでる盲目の今井奈穂子に傘を渡す出会い。
いつも見た目で値踏みされてしまう健太郎は、
奈穂子の目と父親の目の違いに激しく反論する。
吉野家で奈穂子が左利きと気づき席を変わる場面がいい。
無様でもいいじゃん。
まっすぐ相手にぶつかる勇気を持つことが肝心。
雨の日が好きになり、雨に打たれたくなります。

明日世界が滅びるとしても、
あなたは明日林檎の木を植える。
どんなに辛い状況に陥ろうとも、
決して死ぬなよ！生きろ！と力強いメッセージを感じました。

亡くなった上院議員の後任候補に悩む知事の家の食卓の場で、
子供たちから少年警備隊の隊長のジェフスミスの名前が挙がる。
山火事を消した最高の英雄でボーイスタッフという地方紙を発行している。
知事がコインの投げ落としで後任を決めるシーンにニッコリ。
ワシントンに着くや否や国会議事堂のドームに感動するスミス。
亡き父と同級のペイン先生に師事するスミス。
ペインのダム建設とスミスの少年キャンプ場。
現実と理想。
妥協と自由。
その間で悩むスミスを、リンカーンとクラリッサが支える。
丸１日立ちっぱなしで演説を続けたスミスの姿に、
ペインが失われた正義を取り戻す。
長いトンネルの中から明るい場所へ出た時の感動のラスト。
アルプス１万尺が口ずさみたくなります。