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トップガン マーヴェリックお見事! VFXの完成度が素晴らしい! トム・クルーズの持ち機P-51の飛行シーンを除けば戦闘シーンを含めF/A-18を始めすべての機の飛行シーンがほぼ100パーセントCGというから、そのリアルさに驚く。36年前のトニー…(続きを読む)お見事! VFXの完成度が素晴らしい! トム・クルーズの持ち機P-51の飛行シーンを除けば
戦闘シーンを含めF/A-18を始めすべての機の飛行シーンがほぼ100パーセントCGというから、
そのリアルさに驚く。
36年前のトニー・スコット監督の「トップガン」がアメリカ海軍の全面的な協力で、当時は
フィルムということもあり、苦労して撮影していたようだが、CGならばなんでもありの自由自在。
さすが「トロン : レガシー」のジョセフ・コシンスキー監督だけあって、破綻のないシャープな映像。
但しドラマ自体は古臭く、よくあるファミリー向けエンタテインメントの王道から脱していない。
興行収入は過去トップクラスというが、メインはCGで造られたドッグファイトシーンのリアルさと
還暦を迎えても若々しい、トム・クルーズファンの相乗効果か。
しかし、VFXの進化に驚くと同時に、CGで作られた仮想現実ふう映像のムナしさも併せ持つ映画。 -
ピンナップ・ガールたしかに当時のアメリカの戦意高揚映画だが、1944年の時代を考えると、なんとノーテンキ・ショウミュージカル映画。アメリカと戦争していた日本(大日本帝国)は、1944年(昭和19年)といったら東京大空襲が始まり、…(続きを読む)たしかに当時のアメリカの戦意高揚映画だが、1944年の時代を考えると、なんとノーテンキ・ショウミュージカル映画。
アメリカと戦争していた日本(大日本帝国)は、1944年(昭和19年)といったら東京大空襲が始まり、1945年にかけて
徹底的で大規模な焼夷弾爆撃によって、10万人以上が火の海の中で焼死、そして8月には広島、長崎と原爆が落とされ
20万人以上が一瞬にして死に、地獄絵のような現実が展開される。
男どもは皆みな兵隊にとられ戦場へ、女・子どもたちはアメリカ兵が上陸してきたら、竹ヤリで突いて抵抗しようと、
ことあるごとに訓練。食べるものも底をつき、野山の草やイモ類で1日1食ですごす。
この1944年のテクニカラー映画、そんな時代の日本と比べてアメリカではこれかョ〜
ビッグバンドがメロウサウンドを奏で、タップダンスやレビューの華やかさ、レストランでの何不自由ない食事。
当時人気のベティ・グレイブルが主演、H・ブルース・ハンバーストン監督も、豊富な制作費からテンポのよいギャグを
てらいもなく紡ぎだす。(もちろんミュージカル・シーンは専門の振付師がいるのだが・・・)
当然、内容から日本では劇場未公開。しかしダンス・ミュージカル映画としてはもったいないくらいの秀作だ。 -
ベイビー・ブローカー映画がいつのまにかすっかり幼児化して、アニメや「シンなんとか」とか難漢字連発のヘンなアクションとか、ミーイズム(古)まるだしのガキの青春、はたまた分けのわからないホラーだらけになってしまって、ヤレヤレ…(続きを読む)映画がいつのまにかすっかり幼児化して、アニメや「シンなんとか」とか難漢字連発のヘンなアクションとか、ミーイズム(古)
まるだしのガキの青春、はたまた分けのわからないホラーだらけになってしまって、ヤレヤレ・・・
そこで是枝裕和監督。一服の清涼剤として、社会派とは言わないまでもマトモなテーマを扱う映画を作る心意気は健在。
韓国のベストな俳優を使って、オチコボレ底辺にうごめく人々のサイテーな人生を活写する。
このテーマが面白いかと言われれば微妙だが、良くも悪くも現在の韓国の(または日本の)時代を感じさせる作品となっている。
核となるソン・ガンホの自然体演技が、ドロドロ感がなくそれでいてリアルな人物像を作り上げていて秀逸。
当面、少なくてもカネに困らないお坊ちゃんやお嬢ちゃんには、ネムくなること請け合いだが、一生のうち何があるか分からない
人生では、この映画は参考になるだろう。是枝監督映画の中では、まぁその程度の作品。
「海街diary」をもう一度観たくなった。 -
ナイトライド 時間は嗤うカメラを含めて技術的には完璧。だがなんで全編ワンカットにしたんだろう、意味がわからない。たしかに実験的には挑戦しがいがあると思われるが、ただそれだけのこと。古くはワンショットをウリにした元は舞台劇のア…(続きを読む)カメラを含めて技術的には完璧。だがなんで全編ワンカットにしたんだろう、意味がわからない。
たしかに実験的には挑戦しがいがあると思われるが、ただそれだけのこと。
古くはワンショットをウリにした元は舞台劇のアルフレッド・ヒッチコックの「ロープ」(フィルムのため疑似)や
近年のやはり舞台劇からヒントを受けた日本のシロート発想的な「カメラを止めるな!」(フランスでリメイクされた)
レストランの厨房の一夜「ボイリング・ポイント 沸騰」などが話題を呼んだが、時間と同時進行というだけで、
作品的にはどうしても単調になり、いずれもそれ以上の効果は見出せない作品となっている。
ドラマ自体は、ムカシながらの麻薬の密売にかかわるそのスジの人物たちの裏切ったり裏切られたり・・・新味なし。
全編コロナ禍のベルファスト・ロケだったり、ウクライナ売人だったりセリフにキーウが出てきたり、それなりに
画面の単調さを補おうと必死だが、長時間の過酷な長セリフや状況に対してのアドリブを含めて俳優はタイヘン。
ポストプロダクションに時間をかけたようで、カメラの写り込みは皆無、固定から手持ちに変わるタイミングも自然、
電話の音声・クルマを離れた外でのセリフも揃っている。どうやらテクニックでカバーするワンショットの妙の作品。
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