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幻の光う〜ん どうも合わないパターンだな 江角マキコは頑張ってるのかもしれないが まず 関西弁が違和感あるし 全然生活感が無い(少しばかり貧しいって言うリアリティーがないから 切実さまで伴わないんだな) 当…(続きを読む)う〜ん どうも合わないパターンだな 江角マキコは頑張ってるのかもしれないが まず 関西弁が違和感あるし 全然生活感が無い(少しばかり貧しいって言うリアリティーがないから 切実さまで伴わないんだな) 当時のモノクロームファッション を身に纏った雰囲気といい また再婚のために大阪から能登にいくシチュエーションってのも なんだかTVドラマっぽい印象で 全体に薄っぺらさを感じてしまった
あと随所に小津っぽいショットとかがあったりして(再婚後の縁側でのショットとかさあ) 当時の周防正行等に連なる雰囲気を出そうとしてるんだろうけど リアリティーをかいたエピゴーネンにしか感じられなかった この頃からどちらかと言うと小津を真似たような映画が出てきて おまけに一寸静かな動きの少ない物語を撮る監督が増えてきたような なんだか日本が停滞しちゃったってのも感じちゃう ショットを撮るためにキュウキュウとしちゃう雰囲気があり この辺りも気に入らないところかなぁ 小津のエピゴーネンじゃなくていっそのことどうせなら溝口のまねをしてほしいところ
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凱里ブルースこの映画の時間感覚好きだな 多分その心地よさにのれるかどうかという感じだろうか 他の人も書いているように物語性は希薄で 物語としては説明文通りだけど 途中からチェンの幻なのか本当なのかよくわからなく…(続きを読む)この映画の時間感覚好きだな 多分その心地よさにのれるかどうかという感じだろうか 他の人も書いているように物語性は希薄で 物語としては説明文通りだけど 途中からチェンの幻なのか本当なのかよくわからなくなる 初めの方の診療所みたいなところで働いているあたりもごにょごにょっとしてて(笑) 様子はわかるんだけど一寸物語の関係がわかりずらい部分もないではない でも売られていった(!)甥を連れ戻しに鎮遠に向かう事になって 途中立ち寄った村からバイクを頼んで乗せてもらう事になるが 運転する青年に名前を聞くと 何と甥の名前を名乗ったり 途中の村で美容室(床屋?)に入ると 髪を洗ってくれた女性に死んだ奥さんを見たり(オマケに彼女に向かってラブソングを歌う)この村全体が異界のような印象を受ける いろいろなパーツが取っ散らかったように映し出され おまけにステディカム(か?もしかしてスマホかも?)で30分以上の長回しをするので(次々に追いかける人を替えて カメラが動くんだけど この感覚はすごいというより対戦ゲームを見ているような感じといえばいいか・・・この映像でこの村の空間配置がわかっちゃう・・・)車酔いになったような気分になる 割合広角を使っているため デジタル画像って動きが速いと中央はいいんだけど 両側の画像が流れてしまって 一寸クラクラするんだよね 撮影機器が小さくなったおかげなんだろうけど・・・・ただデジタルっぽい動きとは裏腹に 映し出される映像は雑然としていて そのあたりが上手い具合に掬いだされている感覚は面白い この映画は物語性を希薄化しちゃう 取り散らかした細部の出来事やショットが混然一体となって緩く結ばれていて ギリギリ成り立っているっていうそのバランスの妙味を面白いって言えるかどうかにかかっている気がする もしかしたらこの監督大化けするかも?って(まとめるのが単に下手糞なのかもしれないが・・・笑 ただ長回しやショットの特異性をもってアーティスティックな映画って捉えない方がいいっていう事は言えるんじゃないかなあ) でも映画の中でこういう雑然とした活力みたいなものに出会うと何だかウキウキしちゃうし 散漫になる物語性や上手くないかなってところも含め 映画を見た後に饒舌になっちゃうんだね それだけとっかかりがいっぱいある(笑)
それとこの映画 ホウ・シャオシェンの影響下にある事は明らかだけど(バイクを追っかけるところは”憂鬱な楽園”だし 最後の方のトンネルを通過する列車は”恋恋風塵”というように・・・)イタダキしながら でもちゃんと自分の映画にしちゃってるところは 胃袋の強靭さがあって そのあたりも大化けするかもって思えるところかもしれないな もう一寸追いかけてみたい映画監督
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真夜中の刑事 PYTHON357この評価は全然映画の評価じゃないです だから犯罪映画なのに かわいいに✓が入っています 個人的に大好きなS・サンドレッリが出ていたのでその評価にすぎません(笑)この女優さん 確かミス・ニン…(続きを読む)この評価は全然映画の評価じゃないです だから犯罪映画なのに かわいいに✓が入っています 個人的に大好きなS・サンドレッリが出ていたのでその評価にすぎません(笑)この女優さん 確かミス・ニンフコンテストで出てきたと思いましたが 一寸コケティッシュでガードが低そう(・・・っていうとセクハラって言われちゃうか・・・近付き難いスターってより身近にいそうな女性っていう意味で・・・だってベルトルッチの”暗殺の森”とかさあ 圧倒的に美形って意味ではD・サンダでしょう!)なのが魅力で典型的な70年代美女だよね I・モンタンが公園で見かけて車を止めると 後ろからクラクションならされてグルっと回っていくときに 木々の間をパンツルック(当時ならパンタロンか)でこちらに向かって歩くサンドレッリにうっとりですな
それはそうと やっぱりさあフランスの映画では年の開いた男女の恋愛があたかも普通っぽく撮られているってのはらしいと言えばらしいよね でもさあF・ペリエの愛人はやめてほしいなあ 大体フランス映画でハードボイルドって無理だよな ヒーローってより優男だからさ I・モンタンじゃ無理無理!(笑)だからその点は全然期待しない フィルムノワールかっ?ていうと一寸ね やっぱりメルヴィルの映画のR・ヴァンチュラとか そのくらいの無骨さと 一番の問題はウェットになって女に振り回されちゃいけないよね 頬をひっぱたくくらいの感じじゃあないとね だから犯罪映画としての出来はさほど良くないかな 出演者は大物が多いけどさ 刑事の上司(ペリエ)が奥さん(シニョレ)公認で愛人(サンドレッリ)もって 部下のモンタンが恋に落ちるってプロットはフランスっぽいよなあ ハリウッド映画じゃあ このパターンはないんじゃないかな
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ようこそ、アムステルダム国立美術館へオランダ アムステルダム美術館のRNがこんなにもめてるとは知らなかったけど 建築の設計を生業としているものからすると コンペで案が確定してから紛糾するパターンは まさにあるあるで建築ってのが 実際に利…(続きを読む)オランダ アムステルダム美術館のRNがこんなにもめてるとは知らなかったけど 建築の設計を生業としているものからすると コンペで案が確定してから紛糾するパターンは まさにあるあるで建築ってのが 実際に利用する多数の人々や関係者によってダッチロール(オランダだからまさにこれ!)しちゃうのは同情しますね 公共建築だから猶更だろうな
この映画はドキュメントとして そのあたりの事情を追っかけて行っており どのタイミングでこういった問題に対するアプローチになったのかはわからないけど(当初からこんなにもめるって思われてたのかどうか?) なかなか関係者の人間関係がわかって面白い ただN・フィリペールの個人よりのアプローチとは違って もうちょっと正統的なドキュメンタリーって感じはする ☆3つにしたけど3.5くらいな感じかな
あと どうでもいいことだけど 美術館長の印象がどうもR・ライアンに見えてしょうがなかったなあ でも雰囲気はキューブリックの”博士の異常な愛情”のS・ヘイドン(笑)
催涙映画
涙なくしては見ることができない、見終わった後にボロボロになった自分の顔を見るのが恥ずかしくなってしまう強力な催涙弾攻撃 これにヴィクトル・エリセの”エル・スール”とウォルシュの”いちごブロンド”ルノワールの”ピクニック”が加わると、もう強力すぎて眩暈がしそう。でも並べてみて、日本のものが出てこなかったのは、メロドラマを撮れる監督がなかなかいないという事かなあ。(・・・というわけで無理やり1本追加しました)
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