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世界名作映画全集 3 西部戦線異状なしまだトーキーになってちょっとしかたってない頃なのに良くこれだけの音の作り方ができたってのにも驚きだし 機材にしても今と違ってかなり大きな重い物を使いながら このカメラの動きにも感心したな ハイスクー…(続きを読む)まだトーキーになってちょっとしかたってない頃なのに良くこれだけの音の作り方ができたってのにも驚きだし 機材にしても今と違ってかなり大きな重い物を使いながら このカメラの動きにも感心したな ハイスクールの外の兵隊が行進する風景を窓の外に写しながら教室の中では 教師が生徒に向かって兵士になって洗浄へ迎えと鼓舞するのを移動しながらワンカットでで納めちゃうショットや 戦場から休暇で戻った時に矢張り教室にやってきたときとの対比も上手い 塹壕戦と言われる第一義世界大戦の様子もかなりリアルに撮っていて その後のアメリカで作られる戦争映画のヒロイズムや余裕のようなものは無い まだ時代的にそれだけ生々しかったてことかも知れないな このあたりも好ましい まあアカデミー賞取るだけのことはあるね この映画の戦場シーンは 例えばパプストの(西部戦線1918)と印象的にも重なる物があるね
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悪魔の発明ゼマン初期の実写と切絵のようなアニメーションの合成による画面構成で ヴェルヌ作品の映画化なんだけど チェコのイラストレーションの特徴である銅版画のような線描によるアニメーションは興味深いし その後の…(続きを読む)ゼマン初期の実写と切絵のようなアニメーションの合成による画面構成で ヴェルヌ作品の映画化なんだけど チェコのイラストレーションの特徴である銅版画のような線描によるアニメーションは興味深いし その後のゼマン映画の萌芽は十分感じるんだけど ネタ元がヴェルヌなので物語自体に大いに飛躍があるので 画面によるイメージの飛躍がちょっと追いつけていないような気がしたな “ほら男爵の冒険“とか“彗星に乗って“のようなのを見た後だとちょっと辛いかも ゼマン映画が初めてならかなり楽しめるとは思うが
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ファンキーハットの快男児映画が娯楽の王様で兎に角沢山映画を作らないと 映画館から文句がでちゃうっていう 今じゃ考えられない様な時代 各社兎に角間に合わせるために 第2制作会社を作って量産化対応をした一つですね 多分間に合わ…(続きを読む)映画が娯楽の王様で兎に角沢山映画を作らないと 映画館から文句がでちゃうっていう 今じゃ考えられない様な時代 各社兎に角間に合わせるために 第2制作会社を作って量産化対応をした一つですね 多分間に合わせるために それこそ低予算で新人監督を投入し 新人俳優で一本っていうお手軽な映画なんだろうけど こういった映画が詰まらない出来かって言うとこれが意に反して滅法面白かったりするっていう典型ですね ニュー東映バカにしちゃあいけません(笑) これともう一方の雄の新東宝 石井輝男の"セクシー地帯"を筆頭にしたラインシリーズとか 物語の破綻とか意に介さない 映画をいかに面白くしてやろうかっていう部分が突出した映画を見ると なんだか最近の妙に肩肘張った良い映画つて物のつまらなさだけが浮き上がっちゃうよね 映画の若々しさってこういう映画がどんどん出てきたときの事を言うんだろうね 日本にもこういう時代があったって事 いいなあ勢いだけで押し切っちゃうカッティングの感じといい 一時間に満たないのに ちゃんと一本見たっていう満足感もあって さすが深作監督!
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脱出70年代の気分を色濃く反映した映画といえるかな 初っ端のショットに被さる主人公たち4人の会話にそのあたりの感覚が読み取れる 近々ダムに沈むエリアを川下りしてみようっていうレジャー気分の4人に対する地元の…(続きを読む)70年代の気分を色濃く反映した映画といえるかな 初っ端のショットに被さる主人公たち4人の会話にそのあたりの感覚が読み取れる 近々ダムに沈むエリアを川下りしてみようっていうレジャー気分の4人に対する地元の人々の冷ややかな視線(ドリューと地元の少年の楽器の掛け合いで盛上るもあくまで視線は冷ややか) アメリカの田舎というかへき地ってのは想像以上に隔絶されているのを暗示している(文明の廃墟という感じすら受ける)
川下りも最初は調子よく進むものの 途中岸に上がったところで山に住む変態男2人に拉致され ルイス(B・レイノルズ)が放った矢でその1人を殺してしまう その男を埋めて(ダムの湖底に沈むことになるので)隠ぺいすると共に 逃げたもう一人に復讐されることを恐れて早く逃げようとするが ドリューが殺人の隠ぺいに理性を失い 2艘のカヌーも滝に落下する・・・という風に一気に展開する 前半は4人のうちの一番野生的なB・レイノルズがメインでこのままいくのかと思ったら 滝での怪我を境にJ・ヴォイトが主役になっていくんだな マッチョ系のレイノルズの後半の情けなさはちょっと笑える
あと やはりなんといっても実写の迫力は昨今のものとは比較にならない気がする スタントを使っているんだろうけど滝を落ちるシーンや 崖をクライミングするシーンの迫力はV・スィグモンドのカメラの効果にもよると思うんだけど 凄いね
ただね 冷静に物語設定を考えると かなり危なっかしいんだよね だって川下りするんだったら 滝があるとか調べていくだろうし(ドリューが川に落ちてしまわなければ回避できた?) レジャーにしてはあまりに無謀だし チャレンジならばもっと準備を慎重にするだろうし・・・・等々 アメリカってさあ 最近タイタニック見学で潜水艦ツアーしていた潜水艦が途中で沈没してツアー客が全員死んだときも 彼らはチャレンジャーだったみたいなニュースになっていて こういった無謀な計画をチャレンジャーというのか?とりあえずやってみよ〜!(笑)みたいなのを良しとする文化というか 一歩が踏み出せないでいるのも問題がありそうだけど 一寸そのあたりの感覚の差は気になるところ
1年に1度は見たくなる映画10本
1年に1度はたまらず見てしまう、または見たくなってしまう映画の数々。何度見ても飽きることなく発見があり、うっとりし、でも(1本を除いて)ちょっと軽みもあってついつい手が出てしまう、偏愛する作品の数々。ぽすれんの9本とフドイナザーロフの”ルナパパ”(入れてくださーい!)の合わせて10本です
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