NHKドラマハゲタカの映画版。
鷲津が帰ってきた〜、と楽しみにしてみました。
今回の見どころは玉山鉄二さん率いる劉一華とのかけひき。

個人的には松田龍平さんにもう少し活躍してほしかった、
もっと迫力のある鷲津さんが見たかった、という思いがあります。

十分に見ごたえある内容ではあるのですが、
時間的なことからか、展開が強引な感がありました。

ですが、ドラマで楽しまれた方なら映画を観ても損は
ないのではないでしょうか。
内容的には企業買収に関係する、緊迫感のあるやりとりが
続きます。
まさに買収の裏に隠されたさまざまな事件を垣間見る、
といった感じです。

もっとも、ドラマが重厚で非常に良い仕上がりになっていたので
物足りなさは残るかもしれません。
ですが、ドラマと比較しないのであれば、この作品は
この作品で楽しんでみることができると思います。

次回作が作成されることを、ひそかに期待しています。

私的にはこの作品は良かったです。
人間との恋愛・・・として思うと若干違和感があるかも
しれませんが、娯楽映画として楽しめると思います。

それに映像が本当にきれい。
宮崎駿さんのアニメから自然の部分を写真にしたら
こういう風景になるのでは？と感じられるくらい
素晴らしい映像だと思います。

話も山あり、谷ありで飽きないので長い時間も
ひきつけられてみることができました。

カップルで見てもそれなりに楽しめると思いますし、
映画を観終わった後につまらなくて会話がない・・・
といったことにはならないはずなので、
もし借りる作品に悩んだ・・・といったことがあったり、
カップルでレンタルビデオデート、なんて際には
話題性もあるので良いのではないでしょうか。

ただし、少し上映時間が長いので、カップルで鑑賞する
際には、飲み物と座りやすい場所の確保を、お忘れなく。

繊細な恋心の機微を表現したいのは本当にわかるのだけれど、
非常に中途半端。

何が言いたいのかさっぱり理解できませんでした。

映像がとても美しいので、ファンの方は見て楽しめると
思いますが、そうでない方はあえて借りる必要はないの
ではないでしょうか。

予告編で期待していただけにかなりがっかり。

文学を扱った作品ははっきりいってあたりはずれが
非常に大きいように思います。
昔「文學ト云フ事」という深夜のシリーズが
あったのですが、この一連のドラマを凌ぐ作品には
会えず残念。

もっとも、
成宮さんはとても素敵でしたが、もともとの物語は
とても深く、人間の深いところを描いていますので
そういう部分で楽しんで鑑賞するといった作品では
ないと思います。

手軽に文学に触れたい方でかつ敷居の高さを感じている
といった方や、内容は知りたいが小説は読みたくない、
といった方が知識を高めるのに観たりするには
良いのではないでしょうか。