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  • 4点 羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ) ぼくが選ぶ未来
    羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ) ぼくが選ぶ未来
     北京の小規模なアニメ制作会社で若手アニメーターが中心となって作った、純正中国産アニメ。作品に込められた熱気が高く、ラストは、大概の日本アニメを凌駕する感動を与えてくれる。 何と言っても、作画の質が高…(続きを読む)
     北京の小規模なアニメ制作会社で若手アニメーターが中心となって作った、純正中国産アニメ。作品に込められた熱気が高く、ラストは、大概の日本アニメを凌駕する感動を与えてくれる。
     何と言っても、作画の質が高い。中国でも増えている美麗な3DCGではなく、描線が単純な2Dアニメだが、ダイナミックな動きを的確に表現する。終盤のアクションシーンでは、魔術による闘いなのにリアルな身体感覚が伝わって、息を呑む迫力だ。
     例えば、破壊される都市から住民を救うために空間転移を行うシーン。背後から手前に向かう光の奔流で見る者をハッとさせた後、クッションとなる黒地のコマをあえて挿入せず、一瞬で場面転換する。そのタイミングが適切で、心を鷲づかみにされる。光や煙のCGで表面を粉飾するのではなく、「人間が空間を飛び越える」現象をいかに表現するかを考え抜いたアニメーターの力量が実感される。
     穏やかなシーンの描写も秀逸だ。私が好きなのは、主人公のシャオヘイ(小黒)が地下鉄に乗るシーン。周囲の乗客がシャオヘイを見て、猫耳に微笑んだりグッタリした姿を気遣ったりするところが素晴らしい。単なるモブではなく、心ある人間として生き生きと描かれる。この描写があるからこそ、心を乗っ取られて操り人形と化す場面の恐ろしさが痛切に心に迫る。
     3DCGのような派手さはないものの、登場人物の目線や仕草がきちんと描き込まれているので、セリフがなくても各人の内面が浮かび上がる。シャオヘイに対するムゲンの態度は、当初、背筋を伸ばしたままで冷たさを感じさせていたのに、都会に来てからは、肩に乗せた際に優しく目を向けるなど、少しずつ共感を深めていることがわかる。倒れたシャオヘイを前のめりになって見つめるとき、ムゲンの髪が前後にゆっくりと揺れる光景が印象的だ。
     物語は、少年たちの闘いを描き出す。正義が悪を叩き潰すといった、安直で独善的なストーリーではない。すべての少年が、自分が正しいと信じることのために、まっすぐ前を見据え文字通り命を懸けて闘う。正義と正義がぶつかり合う物語だ。シャオヘイに対して「何が悪か」という問いが度々発せられ、悲壮なクライマックスは見ていて胸が苦しくなる。
     日本アニメは、有能な作家が主導した少数の傑作を除いて質的に低迷気味であり、本アニメや日中合作の『詩季折々』が中国アニメの本流だとすると、日本はあと数年で追い越されるだろう。もっとも、中国でもアメリカと同じく、人気があるのは子供向け3DCGアニメらしいので、その心配は杞憂に終わりそうだが。
  • 4点 オッドタクシー 1
    オッドタクシー 1
     サイコサスペンス・アニメとして、『妄想代理人』(04)や『神霊狩』(07)以降の最上作と言って良いだろう。 冒頭、何やらおぞましげな物体が海中深く沈んでいく。陰惨な雰囲気が漂う秀逸な出だしだ。暗く淀んだ空気…(続きを読む)
     サイコサスペンス・アニメとして、『妄想代理人』(04)や『神霊狩』(07)以降の最上作と言って良いだろう。
     冒頭、何やらおぞましげな物体が海中深く沈んでいく。陰惨な雰囲気が漂う秀逸な出だしだ。暗く淀んだ空気感は最終回まで画面全体に横溢し、たまさか挿入される下手な漫才のようなギャグと相まって、胸苦しいほどのサスペンスを高める。テレビドラマのディレクターが見習ってほしい、卓越した演出である。
     本アニメの特徴は、登場キャラがすべて動物で表現されること。キャラが動物の姿をするアニメは数多いが、「なぜ動物か」という問いに自覚的でないケースが目立つ。(子供を喜ばせるための便法でなく)純然たる表現テクニックとして捉えると、動物キャラの登用は、人間性の減殺か動物性の添加か---のいずれかとなる。『BEASTARS』『キリングバイツ』などは後者だが、『オッドタクシー』の場合は前者と言って良いだろう。見るからに暴力団員や悪徳警官を思わせる風体の人間が登場すれば、そこからさまざまな連想が湧き、どうしても既存のイメージに囚われてしまう。しかし、動物の姿を強調されると、余分な連想が食い止められることで、作中で提示される事件や相関関係に意識が自然と集中していく。
     人間性が減殺されているため、例えばマネージャーの山本の場合、端正なキツネ顔が紛れもない誠実さを浮き彫りにし、誠実であるがゆえに状況がいかに切迫しているかが実感される。サルの柿花(Wikipediaによればシロテテナガザルらしい)が示したどうしようもなく愚かな言動に対して、何のためらいも同情もなく平気で大笑いし、直後、笑った自分にゾッとする。
     動物キャラは、識別素性としても有用だ。「この辺りでアルパカは彼女だけだ」という台詞に、素直に納得してしまう(それにしても、何でアルパカがあんなにいとおしく見えるのだろう)。
     ミステリー的な要素があるものの、事件の真相自体は、さして驚かされるものではない。注目してほしいのは、事件の周辺で多くのキャラが生き方をたわめられ、かつて抱いていた希望とは懸け離れた道を選ばざるを得なくなったこと。彼らが動物として描かれているだけに、逃れる術のない非情な宿命が直截的に胸に迫ってくる。
  • 3点 その着せ替え人形は恋をする 1
    その着せ替え人形は恋をする 1
     生真面目な男子高校生と、コスプレ好きの奔放なクラスメートという釣り合わないカップルを描いたラブコメ---かと思いきや、じっくり見ると、似たもの同士の男女が互いに相手を成長させる見事なビルドゥングスロマ…(続きを読む)
     生真面目な男子高校生と、コスプレ好きの奔放なクラスメートという釣り合わないカップルを描いたラブコメ---かと思いきや、じっくり見ると、似たもの同士の男女が互いに相手を成長させる見事なビルドゥングスロマンになっている。
     人形師を目指す五条がまじめなのは誰の目にも明らかだが、ヒロインの海夢(まりん)も、同じくらいまじめでひたむきだ。好きなキャラになりきりたいという彼女の願望は、お遊びでもおふざけでもない。初めて雫のコスを身につけたシーンで、自分は本当に雫になりきれているかと不安げな表情が、彼女のひたむきな情熱を示す(第4話)。見果てぬ夢をどこまでも追い求める、熱きロマンチストそのものの姿だ。五条に「はい、北川さんは立派な雫たんです!」と言われたときの満面の笑みは、見ていて涙が出るほど感動的である。
     海夢の純情さは、至る所にはっきりと描かれている。きわどい水着を平気で見せびらかすので、一見恥じらいがなさそうに見えるが、空腹でおなかが鳴ったときには死ぬほど恥ずかしがっており、羞恥心の基準が一般人からずれているだけ。ジュジュのように尊敬できる相手ならば、きちんと敬語を用いるし、自分のミスで五条に余計な苦労をさせたと気づくと、涙を流して詫びる。まっすぐな「良い子」である。
     特に重要なのは、まりんと五条が、衣装作りを通じて共に成長していく点。資料画像を見るだけでなく、アニメをコンプリートしキャラに適した生地を選ぶところから始める五条の姿は、夢を実現するためには計画性・戦略性が必要なことをまりんに教える。一方の五条は、まりんのために衣装を作り化粧を手伝ううちに、人形師として決定的に重要なことを学ぶ。「将来、いい人形を作りてえんなら、人形だけを見てちゃだめだぞ。いろんなもん見とけよ。いつか必ず実になるからな」(第7話)という祖父の言葉は、本質を突いている。
     毎回エッチネタが登場するものの、ギリ、苦笑して許せる範囲なので、大目に見てあげよう。
  • 4点 明日ちゃんのセーラー服 1
    明日ちゃんのセーラー服 1
     明るく元気な明日小路(あけびこみち)が入学したことで、名門女子中学の生徒たちが、少しずつ友人思いの積極的な人間に変化する。女子校という閉ざされた空間の日常を情感豊かに描き出した秀作だ。 例えば、驟雨…(続きを読む)
     明るく元気な明日小路(あけびこみち)が入学したことで、名門女子中学の生徒たちが、少しずつ友人思いの積極的な人間に変化する。女子校という閉ざされた空間の日常を情感豊かに描き出した秀作だ。
     例えば、驟雨を逃れ小屋でふたり休んでいるうち、つい友人の膝枕でうたた寝をしてしまう場面(第3話)。ありがちなギャグにつなげず、現実に見られそうな素直な展開に好感が持てる。第6話の釣りシーンでは、イワナが目の前に現れおとなしかった少女の気持ちが高ぶっていく過程を、臨場感たっぷりに描く。
     特に注目してほしいのが、小路の母親の役割。自宅で裁縫の仕事をしているが、決して内職に追われているわけではない。あえて子供のほとんどいない過疎地の洋館に居を構え、二人の娘を開放的に育てる。この母親がいてこそ、小路のキャラクターが納得できる。
     中心的なスタッフには女性が多いが、おそらく彼女たちの初々しい感覚が、表面的な派手さを追わず、一人ひとりの心のひだを優しく見つめるステキな作品を生み出したのだろう。
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