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ザ・コンサルタント作者あるいは製作者は隠喩を用いてユダヤを誇っているように思える。ユダヤ人は自然科学においてはアインシュタインを、社会科学においてはマルクスを、人文科学においてはフロイトを、と言う風に天才を輩出して来た…(続きを読む)作者あるいは製作者は隠喩を用いてユダヤを誇っているように思える。ユダヤ人は自然科学においてはアインシュタインを、社会科学においてはマルクスを、人文科学においてはフロイトを、と言う風に天才を輩出して来た。金儲けではロスチャイルド家が象徴的。ユダヤ人は、二千年近くの間、頭脳や金儲けばかりで際立って来たが、イスラエルが誕生するに及んで暴力をも獲得した。そのことを誇っているように思えます、私には。
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ワルキューレ数年遅れで観ました。ヒットラーの最期はよく知られているから、クーデターはどうして失敗したのかというところに関心が行くのは当然でしょう。暗殺が成功すれば、そのあとはワルキューレ計画に乗っかれば良いのだか…(続きを読む)数年遅れで観ました。ヒットラーの最期はよく知られているから、クーデターはどうして失敗したのかというところに関心が行くのは当然でしょう。暗殺が成功すれば、そのあとはワルキューレ計画に乗っかれば良いのだから、成功する確率は高いのだが、暗殺計画の部分が驚くほど杜撰だったみたい。爆発物は爆発するにはしたが線香花火みたいだったということか? 現役の陸軍軍人が計画したのだから、爆発物の入手や扱いなど得意中の得意の筈ではないか? その辺は大きな障害ではない筈と思い込んでいたものだから、私が関心を持ったのは、現役軍人たちが最初の段階でどうやって仲間を募り、意思疎通を図ったかという、そのプロセスだった。が、その辺はあっけなく進んだようだから拍子抜け。クーデター発生に備えたオペレーションを逆用するという発想は目の覚めるような鮮やかさがあるが、あとは、信じられないようなドジを踏んだり、緊張する筈のところが易々と運ぶものだから、興味半減でした。部分部分では、ヒヤヒヤハラハラするところは幾つか拵えてあるのだが、肝心要のところがこれだから、締まらないものになりました。
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私の、息子凄い映画ですねぇ。脚本家の技を堪能しました。セリフはウソを書くものだと教えられたけど、初めから終いまで、研ぎ澄まされたセリフは、心とは逆と言うか、ウソを喋っている。相手を傷つけるという目的を含めて、立…(続きを読む)凄い映画ですねぇ。脚本家の技を堪能しました。セリフはウソを書くものだと教えられたけど、初めから終いまで、研ぎ澄まされたセリフは、心とは逆と言うか、ウソを喋っている。相手を傷つけるという目的を含めて、立場上言うべきことを完璧に喋ってる。その場その場では真実なんだけど、心とは逆のことを話してたことが最後になって分かる。言葉って何だろう、と考えさせられる。母親と息子、母親と息子の嫁、の間のささくれ立った会話が実に良く出来ています。交通事故の証人を買収して偽証させる、被害者の両親を巧みに籠絡する……そうした母親の貫徹行動を通じて母親の息子に対する愛がホンモノであったことが分かる。三益愛子の母ものとは全然違うようでいて、究極的には同じことをしている……
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荊の城 下厳し過ぎると思われるかも知れませんが・・・上巻下巻併せてのコメントです。ドラマ作りでやってはいけないことをいろいろやってます。どんでん返しが頻繁にあり過ぎると観てる方の関心は急激に低下します。話を複雑…(続きを読む)厳し過ぎると思われるかも知れませんが・・・上巻下巻併せてのコメントです。ドラマ作りでやってはいけないことをいろいろやってます。どんでん返しが頻繁にあり過ぎると観てる方の関心は急激に低下します。話を複雑にし過ぎると、一体何の話だったのか、とキョトンとしてしまいます。登場人物のキャラクターがフラフラと変わると、感情移入できなくなります。一番やっていけないのは、転調です。一般的な例えですが、悲劇かと思うと途中から喜劇になったり、復讐劇かと思うと恋愛劇になったり、ホームドラマかと思うとホラーだったり・・・この作品でも、軸足がフラフラして一体何の映画なんだと思わせます。
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