脳の何パーセントが使えるとどうなるのかなんて誰もわからない事であり
結局、６０％、７０％あたりは超スルーした表現になっている。
人がスーパーマン的に変化することには面白味を持って鑑賞できるが
やはりテーマ的に表現者の技量に無理があるように感じた。

宇宙に飛び立てる技術を持ちながら人類滅亡の理由がもう一つ理解できなかったことと
５次元というキーワードに、テーマに対して表現者が聴衆への伝達能力が
足りていないように思われた。
また宇宙空間をどうしても無重力で表現したいようだが
どうしても髪は重力に逆らえていないため、このギャップがかえって見苦しく
感じた。

柔よく剛を制すというか小が大を倒す的な日本人好みな
ストーリ展開で戦争映画の憂鬱感を少し和らげる雰囲気に
仕上がっていると思う。
まあ、弾道のビーム的表現は現代映画ではしょうがないのでしょう。

堀越二郎という人物をアニメ化したことにより容易に時代背景を
認識できる点は評価できるが、
声優の、庵野秀明、瀧本美織が最悪のミスマッチ。
おまけに時間配分がわるいのかセリフが長すぎるのか超早口でアニメらしい
ゆったり感が全く欠如している。