アガサ・クリスティ原作の映画化された作品としては出色の出来。公開当時の新聞の広告に『決してラストを教えないで下さい。』って出ていましたが、これはラストが解っていても楽しめる。兎に角、出演者が豪華絢爛で
ポアロ役のＡ・フィニーは当時何と三十代とは凄すぎる。

冒頭のＣＧは良く出来ていました。
前半の見せ場である転覆シーンも加工が上手で
迫力満点。でもただそれだけの映画。
人間ドラマが薄いねえ。やはりオリジナルには及びません。

年齢を全く感じさせない、トム・クルーズのアクション。カッコいいねえ。立派の一言。何も考えずリラックスして観るには丁度良い。只、印象には残らないなあ。

水野晴雄がまだ、ＴＶで映画解説を行っていたころ
（確か水曜ロードショー）吹き替え版で良く放映されていた。
それで、終了後の解説のときにラストーシーンだけ原版を流していたのが
懐かしい。一度聞いたら決して忘れないテーマ曲とともに、郷愁を感じずにはいられない。