2016年現在……
このスタジオアルバム(1973年度作品)を最後に事実上
追い出されたイアン・ギラン&ロジャー・グローバーが
深紫に舞い戻って活動していて、結成者且つ前述の
メンバーを追い出す形の張本人"リッチー・ブラックモアは
今の深紫には在籍して居ない……。
又、最もHM/HRと縁遠いと思われた第3期のデビカバ氏が
今でも1番ハードな楽曲を歌い、この世界に居る……
本当、世の中不思議が一杯ですね？(苦笑)

さてこの第2期ラストスタ録盤ですが、英題通りだと思います。
「※訳してねw」
ハッキリ言ってコレ(この作品)から入ったら、深紫ファンには
凡そ成らなかっただろうなぁ〜？と、正直思います(苦笑)。
東京生まれ東京育ちとしては、取り上げてくれたのは嬉しいが
一曲目からスリリングさを感じず、妙な安堵感や安定感に
逆に違和感を覚えます。
ジョン・ロードからリッチー・ブラックモアに、バンドの
楽曲における舵取りは移行した筈なのに、何か何作か前に
レイドバックした……そんな印象です。
ただ、ギランのVo.は安定してるし、ジワジワ来る味わい深さ
も、楽曲によっては感じられ、時々ターンテーブル(死語？w)に
乗せたくなった、そんなアルバム(1枚)です。
ギランファンには、逆にマストかもしれませんね……。

しかしジャケットだけは、バナナ親父と同じくらい
今でも嫌いw

脱退したリッチーと共にこのバンドを結成した
ジョン・ロードは……コレを深紫名義でリリース
したのは、失敗だったと言いました。
決して悪い内容でも無く、格好良い楽曲も有るには
有るんですが、正直自分も……深紫なのか？と
未だに判断つきかねてます(苦笑)。
ま、一言で言えば……スタイルの異なるギタリストに
若干ジャンルの異なるHRを弾いて貰った……
そんな印象でしょうか？(苦笑)
リッチーの様な華麗且つトリッキーなギターソロは
ここには有りませんが、ファンキーでアーシーな
ギターサウンドが聴けます。
当時としては、中々革新的なエフェクター使い振りです。
その後のボロボロの来日ステージ振りを抜きにしても
速弾きのテクニック云々で、トミーボーリンとリッチー御大
を比べるのはナンセンスですね……。

何だかんだ言って、ファイヤーボールよりは
……聴くアルバムですw

元々GSブームが有り、その後四畳半フォークブームなど
も到来し、我が国のギター文化は華やかだったのですが
本格的にアコギからエレキに持ち替えさせたのは、間違い無く
深紫"いやリッチー・ブラックモア御大です。
そう誰でもエレキを抱えると鳴らす、ジャッジャッジャーンの
印象的なあの超有名イントロw
かく言う小生もそうでした(苦笑)
そんなスモーク オンザ ウォーターが収録されている
代表的なアルバムです。
例の事件に巻き込まれ、急遽ホテルの廊下で
移動式録音機器で収録されたのですが……
災い転じて何とやら……スリリング且つ
エキサイティングな音に仕上がっています。
一曲目のハイウェイスターなど、未だに多くの
バンドにコピーされているHRの超"名曲です！
イントロからアウトロまで、一切の無駄が有りません！
ギターソロやキーボードソロまであっても、全く
中ダルみする事無く、一気に疾走！タイトル通り
駆け抜けます！！
今で言う捨て曲っぽい楽曲も正直有りますが……
其れ等差し引いても、やはり星５つですw

1984年のRAINBOW事実上の解散は、涙が出る程
ショックで辛かった……。
度々全くタイプの異なるVo.にチェンジしても
其の都度"良さを見つけ、着いて行った。
そんな人間なので…深紫"再結成後は、例え黄金期と
語られる第2期のメンバーが集結しても
未だに納得してはいない……。

そんな第2期メンツの古いアルバムですが、深紫のアルバム中
最も聴かないアルバムかもしれません……。
ちゃんとそこそこ名曲も有り、普段シングルバスの
イアンペイスのダブルバスドラを聴けたり、聴き処も
有る筈なんですが、何かギランに合わせた楽曲？という
気がして、どうも？………苦笑
最大のポイントは、リッチーの印象的ギターソロが
無いとこかなぁ？と、自己分析します。
印象的イントロなどは、残してますがね(苦笑)

何れにしても、ギランが歌い易いアルバムと
捉えています。
個人的に思い入れの少なさから星３つです……
御免なさい。