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プライム・ベストいつも人を小馬鹿にしたかの薄笑いを浮かべ、それでいて、無表情の抑揚のない、所謂素気ない歌いぷっりで、人を感動に導く要素など、これっぽっちもない歌唱というイメージしか持っていなかった荒木一郎。それでも、…(続きを読む)いつも人を小馬鹿にしたかの薄笑いを浮かべ、それでいて、無表情の抑揚のない、所謂素気ない歌いぷっりで、人を感動に導く要素など、これっぽっちもない歌唱というイメージしか持っていなかった荒木一郎。それでも、いつでもどこかで心に引っかかる存在だったのだ。歌い手というより不良の美学としての役者荒木一郎。そしてCDを聴いて驚いてしまった。このCDにはない「美しい涙のためのバラード」と「朝は暗いままで」、もう歌謡曲の頂点で到達点だったのだ。もう聴いていて涙が出るほどに美しく感動的だったのだ。この人は、テレビの歌番組で歌うために歌を作っているのではないし、コンサートの大会場でファンサービスをするための歌を歌っているのでもない。だからコンサートのアルバムは駄目でしょう。そうではなく、グールドがコンサートを否定して録音音楽に完璧なサウンドを追求したと同様の歌作りをしている。レコードやCDで聴くための歌謡曲。徹底して正当なる歌謡曲。なのに日本の音楽シーンは、この人を日陰者として、出来るだけ触れず語らず、マイナー歌手という形で葬ろうとしたのだ。それはそれでいい、聴くべき人は聴いていて、そのサウンドが流行歌としての歌謡曲を極限まで洗練さしているのにただ驚くのだ。100年経ったら、美空ひばりと藤圭子と荒木一郎だけが残るのだから。
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全曲集ああ、そんな時代もありました、という歌なんです。オイラの高校時代、その時代の色んな記憶が染み付いているはずなんですが、なんか懐かしさではなく、大いなる歌謡曲として聴けるんです。ベンチャーズのエレキブー…(続きを読む)ああ、そんな時代もありました、という歌なんです。
オイラの高校時代、その時代の色んな記憶が染み付いているはずなんですが、なんか懐かしさではなく、大いなる歌謡曲として聴けるんです。ベンチャーズのエレキブーム、加山雄三、ビートルズ、その流れの中のグループサンズなんですが、メルヘンチックというか乙女チックというか、野郎たちが歌う歌詞か、シラフではとても口に出せないような歌の文句で、でも、フォークの変な思想性や、ロックの反抗性もない、ただ恋に憧れ、愛を歌い上げるというのは、矢張り素晴らしく、オペラの歌詞がそうであるように、歌うことで初めて恥ずかしき言葉を、堂々と語れるということが、歌の特権なんですね。そういう意味で、今でも聴けます。 -
ベストナウ2輝ける角川映画の全盛期の記憶を呼び覚ます歌と言うべきか。「Wの悲劇」のエンドロールにテーマ曲が流れ、映画館で見終わったとき、前列にいる女の子が泣いていて、ああいうふうに泣けたら、いいだろうなと思ったね…(続きを読む)輝ける角川映画の全盛期の記憶を呼び覚ます歌と言うべきか。「Wの悲劇」のエンドロールにテーマ曲が流れ、映画館で見終わったとき、前列にいる女の子が泣いていて、ああいうふうに泣けたら、いいだろうなと思ったね。もう泣けるテーマ曲だからね。
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青春歌年鑑'60 BEST30 (2枚組 ディスク1)西田佐知子の「アカシヤの雨がやむとき」以外は聴くべきものはない。60年安保の挫折ソングだけどね。アンポなんて言葉はもう死語だ。それは兎も角、最近聴いていて一番いいのは、大石まどかの「すき」だ。最初持ち歌…(続きを読む)西田佐知子の「アカシヤの雨がやむとき」以外は聴くべきものはない。60年安保の挫折ソングだけどね。アンポなんて言葉はもう死語だ。それは兎も角、最近聴いていて一番いいのは、大石まどかの「すき」だ。最初持ち歌かと思ったら、そうじゃないんだ。香西かおりの作詞で、彼女の持ち歌だった。作曲はなんと玉置浩二。詩も実に素直で、曲もいい。実はオリジナルを聴いてないけど、大石まどかの歌い方が、とろけるような説得力ある歌唱になっていて、泣けるよ。
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