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  • 3点 ロスト・エモーション
    ロスト・エモーション
    リドリー・スコット製作総指揮というのがアヤシイ。 リドリー・スコット本人の監督作品は、完璧主義の鑑のようにどの作品をとっても素晴らしい出来上がりだが、これは新作の 「ブレードランナー」 とともにアヤシイ…(続きを読む)
    リドリー・スコット製作総指揮というのがアヤシイ。 リドリー・スコット本人の監督作品は、完璧主義の鑑のように
    どの作品をとっても素晴らしい出来上がりだが、これは新作の 「ブレードランナー」 とともにアヤシイ作品の一本。
    まぁスコット・フィルムのショーバイの作品と見れば、オーウェルの 「1984年」 ばりの個性あるファンタジーとして
    観ることができるのだが、映画そのものはアイディアのみでかなり凡庸なもの。
    したがって、日本の建築家の安藤忠雄や日本各地ロケをウリにするしかない、そんな目論見アリアリの作品。
    たしかに白を基調とした近未来の無機質の風景は美しいし、一度はこんな環境で仕事をやって見たい (笑) という
    ものだが、極端にコントロールされたシステムは人間そのものを破壊する。
    原題:Equals(イコールズ) を 「ロスト・エモーション」 などと苦心の日本題名。実験的な匂いのする作品だが、
    エンタテインメント路線に乗せようと必死のイタイタしい努力。
    主役のニコラス・ホルトは 「マッドマックス 怒りのデスロード」 や 「X-MEN」 で印象深いが、ここでは無表情を主と
    したいかにもロボットふう演技。 感情の芽生えとともに変化する表情が秀逸。
  • 3点 ドクター・ストレンジ
    ドクター・ストレンジ
    映像技術はすばらしいのだが、魔術だのカトマンズなどが出てくるともうダメ。 西欧人にはそんなに東洋の神秘がなにかあると思っているのか、はたまた精神世界が合理主義の時代のアコガレになっているのか・・・VFXを…(続きを読む)
    映像技術はすばらしいのだが、魔術だのカトマンズなどが出てくるともうダメ。 西欧人にはそんなに東洋の神秘が
    なにかあると思っているのか、はたまた精神世界が合理主義の時代のアコガレになっているのか・・・
    VFXを駆使した不思議な映像は、似たような他の映画があるとはいえ、アイディアに富んだもの。 ビル街でのバトルの
    建物のゆがみなど、しっかり3D向けに作ってあるが2Dでもその驚異の変化は十分効果的だ。
    マーベルの原作コミックは見たことないし知らないのだが、このテのヒーローはワンパターンに陥りがちだし
    天才外科医だのを主人公にしても、悟りだとか東洋哲学 (?) めいたセリフの応酬にはヘキエキ。
    ベネヂィクト・カンパーバッジはシブいキャラだが適役。 CG合成を前提とした演技にも違和感がない。
    それにしてもマーベルに限らず、マントを翻して飛ぶヒーローって世界のガキどもが好きなのか、なんと多いことか。
  • 3点 湯を沸かすほどの熱い愛
    湯を沸かすほどの熱い愛
    なんかヤケにベタな題名だと思っていたら、そーか 「銭湯」 にカケていたのか・・・それにしても、内容もこの題名どおりでミもフタもない。たしかにこれが長編初商業作品の中野量太監督、脚本も含めてまとめる力はあ…(続きを読む)
    なんかヤケにベタな題名だと思っていたら、そーか 「銭湯」 にカケていたのか・・・それにしても、内容もこの題名
    どおりでミもフタもない。
    たしかにこれが長編初商業作品の中野量太監督、脚本も含めてまとめる力はあると思うが、なんせ俳優の演技の良さ
    だけが表に出て、ウマい俳優を揃えれば自ずから作品の深みもでるものだナ〜と感心。
    ここのところ演技メキメキの宮沢りえ、ブラブラキャラが独特のオダギリジョー、そしてなんといっても杉咲花の
    末恐ろしい演技力、松坂桃李もイイ感じだし多少ムリしている伊藤蒼、これだけ揃えれば悪くなるはずはない。
    したがって作品賞は当然、出演者のガンバリが功を奏したということか。
    中野量太監督43歳、テクニック的にはあまり個性のある作家には見えないが、オリジナル・アイディアだけでは苦しい。
    若い監督がマンガやライトノベルが原作だったり、エンタテインメントのヤトワレで才能をすり減らしていく中で、
    作家性を持って、どこまで行けるか期待。
  • 3点 ザ・コンサルタント
    ザ・コンサルタント
    原題はThe Accountant(会計士) だが、日本題名 「ザ・コンサルタント」 とはイメージとしてはちょっと違う感じ。(一般に日本では「経営コンサルタント」として使われる)それはともかく自閉症がらみのシーンが多…(続きを読む)
    原題はThe Accountant(会計士) だが、日本題名 「ザ・コンサルタント」 とはイメージとしてはちょっと違う感じ。
    (一般に日本では「経営コンサルタント」として使われる)
    それはともかく自閉症がらみのシーンが多く、たしかに主役のキャラを個性ある人物に仕立て上げようと苦心の策だが、
    あまりすべてをその結果だとコジツケると、ストーリー的にも面白味のないものになってしまう見本。
    腕力があり強いのは克服を望んだ父親の影響だとか、自閉症の子供は時として天才的な能力を有するとか、解説が
    多すぎてリアリズムを狙ったのは分かるが、シツコすぎてヘキエキ。
    しがない会計士が、実はスゴ腕のスナイパーだった・・・というアイディアは面白いのだが、その実態を追う連中も
    なんだかさしたる理由もないようで、物語は勝手に進んで行く。
    ベン・アフレックは病的なまでの無表情で、自閉症らしい演技はナカナカのものだが、オーバーラップされる記憶が
    ヤタラに出て来るので、緊張感が途切れてもはやグズグズ状態。
    あとはオキマリの会計操作によるブラックマネーの行方。 多かれ少なかれ大企業といえどアヤしいカネの流れはある
    のだが、それは表に出るか出ないかで評価が決まる資本主義の原点。
    一応ミステリー・アクション映画として、財務スーパーマンの活躍を描いてそれなりに面白いのだが、続編が出来る
    ほどの気分的にスカッとする内容の作品ではない。
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